いずれは尿を採取するだけでがんがあるかどうかわかるようになる線虫によるがん診断システムが完成するとされていますが、現在において一番がんが発見できるのはがん検診です。がん検診とはがんを発見するのに特化した検診のことです。普通がんが見つかるのは自覚症状があって、病院で診察を受けてからとなります。自覚症状が出てくる段階では、がんはある程度進行しています。
そうなると手術で切除する腫瘍も大きくなっているため、体に大きな負担がかかります。また場合によっては他の臓器に転移している事もあり、治療が困難になります。がん検診を受けて自覚症状がないうちにがんを発見できれば、手術で切除する腫瘍も小さなものですみ体に負担がかかりません。回復するのも早くなり、日常生活に速やかに戻れるようになります。
また転移するのを防げるので命を守る事につながります。特に厚生労働省が主要5大がんと定めている胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんは、がん検診を受けることで発見されやすいという特徴があります。かかる人が多いがんであり、早期発見すれば治療が簡単ながんでもあります。肺がんは死亡率が高いことで知られていますが、これは咳や痰などの症状が出ても風邪をひいたと考え治療を受けず発見が遅れる事が理由です。
また健康診断で受けるレントゲンでは肺門部にできるがんがわかりにくい為、健康診断で問題がないとされて安心して診察を受けないという事もあげられます。他に転移しやすいがんという事もあり、がん検診を受けて早目に発見する事が大切です。