がん検診にもいろんな種類があります。現在実施されているがん検診は対策型検診と呼ばれ、日本人が罹患しやすいとされるがんを集中して、そして安全でコストがかからない検査を行い、がんを発見しています。安全で安い治療ということで、精度に対して疑問を持たれる方もいますが、そんなことはありません。精度が高い検診を行い、また住んでいる地域によっても変わってきますが、無料もしくは少ない自己負担金で検診を受けることができるのが、がん検診になります。

この検診を支えているのは、公的機関になります。がん検診は、ある年齢のがんによる集団の死亡率を下げる役割を担っており、そして実際に死亡率を下げている検診です。似たような検診で人間ドックが挙げられますが、これはいろんなオプションを付けることで、自分のがんによる死亡リスクを下げる意味合いで行われていますので、基本自己負担になります。住んでいる地域によっては、がん検診と同じように補助金を受けることができますので、住んでいる自治体に問い合わせてみてください。

検診は5つの種類に分けられます。大腸、胃、肺、そして女性であれば乳房、子宮といった部分を検診することになります。先程述べたように安く精度が高い検査を行うことができ、そして日本人が掛かりやすく、死亡率が高いがんに絞って検診を行う体制を整えています。このような優れた体制があるのに、日本は先進国の中でも検診率が低いことが問題になっています。